2021/03/15
ケーブルの配線や管理に使用する配線ダクトは、コストや使い勝手も重要な要素ではありますが、自己消火性についても無視できないポイントとなります。特に電源ケーブルのように流れる電流量が多いケーブルについては、漏電とそれによる火災などの万が一を想定して備えることが必要です。ケーブルを傷つけないように扱う、断線がないかチェックするなども大事ですが、配線ダクト側でもしもに備えることも大切だといえます。ポイントは自己消火性で、つまりケーブルから出火が発生しても燃え広がらず、被害拡大を防げる製品の選択が重要となります。
比較的安価な配線ダクトでも難燃性素材が採用されていますが、自己消火性を謳う製品であればより安心です。自己消火性のない配線ダクトだと、出火による火災を免れることができず、燃え広がるのは時間の問題となり、1分1秒を争う事態になり得ます。配線ダクトは天井などの高い位置や、目立たないように設置することが多いので、いざ出火となると消火活動に手間取ってしまいます。火災を発生させないことが基本中の基本ではありますが、万が一の時でも焦らずに対処できる環境の整備、管理を行うのが理想的です。
確かにコストは上がるものの、火がつきにくくついても消えやすい材質は魅力的ですし、リスクを考慮するなら少し多くコストを支払ってでも選択すべきです。配線を隠して見えにくくするわけですから、見えないところで出火しても火災を招かないように備えるのは当然だといえますし、そこに製品選びのポイントがあります。