2021/03/15
結束バンドと聞くと思い浮かべるのは、ケーブルなどをひとまとめにしたり、何かを止めたりすることだと思いますが、使用されている素材には、ナイロンやポリプロピレン、シリコンやステンレスなど、その種類は豊富にあり特徴や用途も様々です。結束バンドには一回使用すると切ってしまうような、使い捨てタイプのものだけではなく、何度も使用できるタイプのものも出ています。一般的なナイロン製の結束バンドは、ナイロン66やナイロン46・11・12など数字によっても特徴は違い、用途によって使い分けられます。ナイロン46は66より耐熱性や耐油性に優れているため、熱を発する車のエンジン部分など機械を使用するところで使います。
ナイロン11は耐塩性があるので、塩害が予想される沿岸部などや屋外での使用に適しています。またポリプロピレン製のものは、ナイロン同様に強度が高い上に、アルカリ性や酸性の薬品などにも強い性質を持っているため、医療現場などで活躍していますが、より過酷なところで使用する場合はフッ素樹脂加工がされているものであれば、耐薬品性や耐熱性だけではなく、耐寒性・耐候性・耐放射能性など多くの性能を備えています。身近なところでは家庭菜園や園芸などで使用するのに最適なのは、シリコン製の弾性力がある柔らかいものです。木や苗などを傷つけることなく成長していくものにも最適です。
また室内外問わず紫外線を浴びるようなところで使用する時は、耐紫外線用になっている黒色のものを使いましょう。結束バンドは使用する場所や用途によって使い分けると、より便利に活躍の場を広げることができます。