2021/03/15
配線ダクトとは、電線の保護や収容のために使われるダクトで、さまざまな材質のものが発売されています。配線ダクトはその使用目的により、材質を使い分けるのが一般的です。ナイロン製は耐熱性があり、常時使用温度範囲が-40℃~+110と広いのが特徴です。強度もあるので主に電子部品などに使われています。
配線ダクトの外側に直接配線を固定する「配線ダクト用マウント」によく使われています。温度や湿度により、乳白色から薄青色を経てやがて薄緑色に変化するというのもナイロンの材質の特性です。一方プラスチック製は、使用温度の範囲が広くて、使用する場所を選ばないというメリットがあります。塩化ビニール製のダクトより、20パーセント程度軽くて使いやすいのが利点です。
製品の中には加工が簡単にできるタイプもあります。ポリプロピレンはもっとも軽い材質の一つで、加工しやすく柔軟性に富んでいます。そのため、食品保存容器のような固いものから洋服やカーペットまで、幅広く使われているほど用途が広いのが特徴です。塩化ビニールは、配線ダクトだけでなくカバンや食品包装材にも使われています。
非常に燃えにくく、耐熱性も110度と熱にも強いという特性もあります。酸やアルカリ、油のような科学的な製品に対しても強いので、屋外の使用にも十分耐えることができるのが優れた点です。一般には耐用年数が50年ともいわれているので、使用する環境を選ばないのも大きなメリットです。