2021/03/15
昨今は世界各地で新型ウイルスが蔓延をしており、世界各地の病院の様子を目にするようになりました。この報道を見ているとき、天井から垂れ下がっているケーブルが気になった方はいませんか。これは病院などの医療施設向けに作られている配線ダクトから伸びる、医療器具の電源コードです。一般的な配線ダクトは、壁や床に備えられていますが、医療器具向けの製品は天井にあるのが特徴となっています。
簡単に医療器具向けの配線ダクトの概要を、ここで見ていくことにしましょう。器具の正式名称は「タイラントタイプ」と言います。意味は自由に駆動をするということを指しており、固定をなされていないものです。一般的なものは壁や床に備わってるので、一度収納をしてしまうと取り出すことはできません。
しかし、タイラントは主電源が天井から垂れ下がっているので、いつでも自由に取り外しをすることが可能です。病院の場合、心電図や人工呼吸器は各ベッドへといつでも移動をさせないといけません。設置されている器具の個数も限られているので、異なった病棟や外来にも運ぶことでしょう。敷地内すべてで自在に駆動ができる配線ダクトが大変重宝をされており、大半の施設で設置をなされているわけです。
もともとはアメリカの総合病院で使用されだしたもので、日本には1990年から取り付けられるようになったものです。現在は世界各地で目にすることができるアイテムで、一度は御覧になっているでしょう。